逆算目標と積み上げ目標は、どこが違うのか
実績から積み上げる目標と、市場から逆算する目標。どちらも目標ですが、積み上げ目標だけでは取り組むべきギャップが生まれにくくなります。二つの違いと、5 co.が逆算目標を置く理由を書きます。
目標の立て方には、大きく二つあります。これまでの実績から積み上げる立て方と、市場から逆算する立て方です。どちらも目標ですが、生まれるものが違います。積み上げ目標だけでは、取り組むべきギャップが生まれにくいのです。5 co.が逆算目標を置く理由を書きます。
二つの目標の立て方
積み上げ目標とは、これまでの実績や、いまのチームでできることを足し上げて立てる目標です。
逆算目標とは、市場と競合を知り、カテゴリーの売上高から、どこまで目指せるかを確かめて立てる目標です。
出発点が違います。積み上げ目標は、自分たちの内側から始まります。逆算目標は、市場という外側から始まります。
積み上げ目標は、間違いではない
積み上げ目標が悪いわけではありません。
実績に根ざしているので、計画や予算を立てやすくなります。いまのチームの力を知るうえでも役に立ちます。
問題は、積み上げ目標だけで目標を決めてしまうことです。
積み上げ目標だけでは、ギャップが生まれない
いまできることから立てた目標は、いまのやり方の延長で届きやすい目標です。
目標と現状のあいだに、取り組むべきギャップがほとんどできません。ギャップがなければ、分解するものがありません。課題も、仮説も、施策も生まれません。
それでも目標は達成されます。けれど、それが施策の成果なのか、市場が運んだ結果なのかは分かりません。チームは何も確かめていないからです。
逆算目標は、外を知ることから始まる
逆算目標は、市場と競合を知ることから始まります。
5 co.は、人と時間の多くを、カテゴリー売上高の正確な推計に充てます。そのうえで、売上を形づくる競合と、その消費者まで見て、どこまで目指せるかを確かめます。
社名の「5」は、宮本武蔵『五輪書』に由来します。この手順は、風の巻の「他流を知る」に通じます。外を知らなければ、どこまで目指せるかは分からないからです。
外から立てた目標と現状のあいだには、ギャップが生まれます。そのギャップを要因に分解し、自分たちで動かせて、目標との相関が強い指標を Key Results(目標に近づくために取り組む課題)にします。
二つを並べると、ギャップが見える
二つの目標は、どちらか一つを選ぶものではありません。
積み上げ目標は、いまのやり方を続けたときにどこまで届くかを示します。逆算目標は、市場から見てどこまで目指せるかを示します。
そのあいだにあるのが、チームが取り組むべきギャップです。
達成したら、また逆算する
逆算目標に届いたら、それで終わりではありません。
カテゴリーなどの環境データから、より高い目標を科学的に立て直します。最初と同じように、市場と競合を知るところから始めます。
達成した目標をそのまま置き続ければ、ギャップは消えます。低い目標を置き、何もせずに達成する人は、チームリーダーに向いていません。チームリーダーとは、ギャップをつくり続け、そのギャップを埋め続ける人です。
5 co.は、市場から目標を立てる
5 co.は、実績から積み上げるだけで目標を決めません。市場と競合を知り、どこまで目指せるかを確かめたうえで、科学的な目標を立てます。
逆算目標とのギャップに取り組む仕事がなぜ大切かは、逆算目標とのギャップに取り組まない仕事は、作業である。に書きました。5 co.の目標の立て方は、コーポレート・アイデンティティ「目標の立て方」にまとめています。