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担当する商品は、まず自分で使う。競合の商品も、自分で使う。

買い物客に何を伝えるかは、商品を使って初めて言葉になります。5 co. は、担当する商品を自分で使うこと、そして競合の商品も使うことを、広告運用やカテゴリー分析より前の最初の仕事にしています。

担当する商品は、まず自分で使う。そして、競合の商品も自分で使う。5 co. では、これを広告運用やカテゴリー分析より前の、最初の仕事に置いています。データの読み方も、広告の組み立て方も、商品を知らないまま身につけると、どこかで必ず頭打ちになるからです。

使っていないものは、言葉になりません

広告の仕事の中心は、買い物客に何を伝えるかを決めることです。どの言葉を見出しに置くか、どの写真を最初に見せるか、どんな場面を思い浮かべてもらうか。

この判断の材料は、商品ページにも、資料にも、全部は載っていません。載っているのは、作り手が伝えようとしたことです。実際に使ったときに何が起きるかは、使った人の中にしかありません。開けたときの手応え、使い切るまでの日数、二回目に手が伸びる理由、逆に面倒だと感じる場面。こうしたものは、読んで知ることができません。

使っていない商品について書かれた言葉は、たいてい商品ページの言い換えになります。言い換えは、買う理由を増やしません。すでに書いてあることを、もう一度見せているだけだからです。

さらに、競合の商品も使います

自社の商品を使うだけでは、半分です。もう半分は、競合の商品を使うことです。

買い物客は、一つの商品だけを見て決めているわけではありません。検索結果の中で、いくつかを見比べて選んでいます。つまり、選ばれるかどうかは、商品そのものの良し悪しではなく、並んだときの差で決まります。

その差は、自社の商品だけを使っていても分かりません。使い心地が良いと感じても、それが競合と比べて良いのか、同じくらいなのかが分からないからです。両方を使って初めて、「この点は向こうのほうが上で、この点はこちらが明らかに上だ」と、自分の言葉で言えるようになります。

伝えるべきなのは、こちらが明らかに上の点です。そこを見つけるために、競合の商品にお金と時間を使います。これは余裕があればやることではなく、担当になったら最初にやることです。

最初の仕事から、施策までのつながり

担当商品を自分で使う読むのではなく、使う競合の商品も使う並んで選ばれるのが現実差を自分の言葉で言える勝っている点を特定する施策の中身が決まる伝える言葉と見る指標が
図11|5 co. が担当者の最初の仕事として置いている順序。出典: 5 co.による概念整理。この図は仕事の順序を示すもので、商品を使えば成果が上がることや、データの分析が不要になることを示すものではありません。

商品を知ると、データの読み方が変わります

商品を使うことは、感覚の話に聞こえるかもしれません。実際には、数字の読み方が変わります。

たとえば、ある商品のコンバージョン率(見た人のうち買った人の割合)が低いとします。使ったことがなければ、価格のせいか、写真のせいか、レビューのせいかを、画面の情報だけで推測することになります。使っていれば、「この良さは、一行目を読んだだけでは伝わらない」といった見立てを持って数字を見られます。見立てがあると、試すことの順番が決まります。

カテゴリーの分析でも同じです。並んでいる商品の違いが分かっていれば、売れ方の差が何から来ているのかを、仮説として置けます。使っていなければ、売れている順に並べ直すところで止まります。

データは、問いを持っている人にだけ答えます。その問いを作るのが、商品を使った経験です。

これは、誰かを責める話ではありません

商品を使っていない担当者がいると分かったとき、問題は本人の姿勢ではありません。会社が、使うことを最初の仕事として渡していなかったことです。

人は、渡された順番どおりに仕事を覚えます。最初に管理画面の操作を渡せば、操作から覚えます。最初にレポートの作り方を渡せば、レポートから覚えます。商品を使うことは、急がなくても今日の仕事が回ってしまうため、後回しにされやすい。だから、仕組みとして先頭に置き直します。

新しく加わったメンバーにも、最初にお願いするのは商品を使うことです。競合の商品を使うことも、分析の工程の中に組み込みます。個人の心がけに任せず、順番として決めておく。それが、会社としての直し方です。

5 co. を受けてくださる方へ

選考でもご入社後でも、私たちが見ているのは、商品について自分の言葉を持っているかどうかです。

前職の経験でも、個人的に好きな商品でもかまいません。「この商品は、こういう場面でこう良くて、競合と比べるとここが違う」と語れる方は、入ってからデータの読み方を覚えるのが早い。逆に、分析の手法だけに詳しくて、商品の話になると一般論になってしまう方は、どこかで伸びが止まります。

広告の仕事は、画面の中だけで完結しません。商品を使い、競合を使い、そのうえで数字を見る。その順番を面白いと思える方と、ご一緒したいと考えています。

5 co. 代表取締役CEO 若松武志

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