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年収1,000万円で頭打ちになる人と、ならない人の分岐点

当社でG5からG6への壁を越える要件は「G5を2名育成すること」です。個人の成果ではなく後継の育成が生涯賃金の分水嶺になる理由を、制度設計から説明します。

1,000万円の壁の正体は、能力ではなく「稼ぎ方の構造」

マーケターの年収が1,000万円前後で止まるのは、能力の限界ではありません。個人の成果で稼ぐ構造のまま行ける上限が、だいたいそこにあるというだけです。個人の時間は増えず、単価にも市場の相場があります。この壁の先に行った人を観察すると、例外なく「自分の成果」から「自分が作った構造の成果」に稼ぎ方を切り替えています。当社の制度は、この切り替えを昇格要件として明文化しました。

1,000万円の壁の正体は稼ぎ方の構造概念図個人の成果で稼ぐ上限はこのあたりに来る壁=G5を2名育成再現性の証明構造の成果で稼ぐ報酬と原資が対応する育成を昇格の必須要件にすると、育てないことのほうが損になる。

G6への昇格要件は「G5を2名育てること」

当社でG5からG6——年収カーブが次の段階に入る壁——を越える要件は、売上でも実績の華々しさでもなく、自分と同じG5水準の人材を2名育成することです。この要件には3つの意図があります。

  1. 再現性の証明 — 1名なら偶然(もともと優秀な部下に恵まれた)がありえます。2名で、育成が本人の再現可能な能力であることの証明になります。
  2. 会社の成長との同期 — G6の高い報酬の原資は、その人の個人稼働からは生まれません。育てた2名のG5が生む成果が、報酬の原資そのものです。制度として、報酬と原資が正直に対応しています。
  3. 「育成は損」の構造を消す — 多くの組織では、部下を育てるほど自分の相対的な希少性が下がります。育成を昇格の必須要件にすることで、当社では育てないことのほうが損になります。

図の読み方: 本記事の制度情報の出典は当社の人事設計正本(2026年7月・経営承認済みの公開範囲)です。実名・個別年収は公開していません。

この要件の、きつい面も先に言います

  • 上振れ: 育成に投資した時間が、昇格と報酬に制度上直結します。「プレイヤーとしては一流なのにマネジメントで評価が止まる」型の不遇は起きません。
  • 下振れ: どれだけ個人で数字を作っても、後継を育てなければG6には届きません。育成は時間がかかり、相手のある仕事です。個人技の延長で最速昇格を狙う人には、この制度は遠回りに見えるはずです。その感覚が変わらないなら、当社より個人成果で青天井の会社のほうが合っています。

なぜ私たちはこう考えるか

AIが個人の生産性を底上げする時代、個人が出せる成果の差は縮みます。残る差は「人が育つ構造を作れるか」——私たちはそこに会社の成長のボトルネックがあると考え、ボトルネックの解消をそのまま昇格要件にしました。制度は思想の実装です。何で昇格が決まるかを見れば、会社が何を信じているかが分かります。

この分岐点の先に興味があれば

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