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AIが定型業務を巻き取る時代に、マーケターの年収を上げる唯一の道
当社の給与制度では、個人完遂給は350〜440万円で頭打ちになるよう設計されています。AIが定型を代替する時代、年収を上げる道は育成・委任・構造設計=組織構築にしかない。その設計思想を公開します。
「個人で完遂できる仕事」の市場価値は、AIが下げ続ける
マーケターの年収の土台は、長らく「ひとりで仕事を完遂できること」でした。レポートを作れる、広告を運用できる、分析ができる——しかしこの種の定型業務は、AIが最も速く巻き取っていく領域です。個人完遂の能力給は、AIの進化と正面から競合します。競合相手の性能が毎年上がり、価格が毎年下がる市場で、そこに年収の全部を賭けるのは分の悪い賭けです。
当社の給与は、意図的に「二階建て」にしてある
この構造変化を前提に、当社の給与制度は二階建てで設計されています。
- 個人完遂給——350〜440万円で頭打ち — ひとりで業務を完遂する能力への対価です。頭打ちは冷遇ではなく、構造の正直な反映です。AIと競合する領域の対価を青天井にすれば、制度そのものが時代と矛盾します。
- 組織構築給——上限を設けない側 — 人を育てる、判断基準を形式知にして委任する、チームが回る構造を設計する。AIが代替できないのは判断の責任と育成であり、年収の伸びしろは全部こちら側に置いてあります。
つまり当社で年収を上げる道は、実務が速くなることではなく、自分の外に成果を作る側に回ることです。これは当社の業務自動化の方針とも一貫しています。定型をAIと自動化に渡すほど、人に残るのは組織構築の仕事だからです。
図の読み方: 本記事の制度数値の出典は当社の人事設計正本(2026年7月・経営承認済みの公開範囲)です。実名の給与バンド表・個別の年収は公開していません。制度の設計思想とレンジ・モデルのみを公開しています。
この設計の、上振れと下振れを先に言います
- 合う人にとって: 育成と仕組み化に早く踏み出すほど、頭打ちのない側で年収が伸びます。「実務が誰よりできるのに評価されない」という大企業型の停滞は、この制度では起きません。
- 合わない人にとって: 個人の完遂スキルだけを磨き続けたい人には、当社の年収カーブは物足りなくなります。それは制度の欠陥ではなく設計意図なので、入社後に交渉で変わることもありません。応募前に知っておいてください。
なぜ私たちはこう考えるか
私たちは自社の業務の定型部分を実際にAIと自動化に移してきた会社です。その過程で確信したのは、「AIで人が余る」のではなく「人の仕事の重心が判断と育成に移る」ということでした。給与制度は会社からのメッセージです。どこに重心を移してほしいかを、私たちは金額の設計で先に言うことにしました。